駐車している車がワイパーを立てているのには季節ごとに違った意味があります。
夏ならばワイパーの劣化を防ぎ長持ちさせるため、冬ならばワイパーやフロントガラスの破損を防ぐためであることが多いです。
とはいえ、強風の時であってもワイパーを上げるべきなのか気になりますよね。
風が強い日にワイパーを上げると「立てたことによってワイパーが折れてしまうのでは…」と心配になる方も多いと思います。
そこで今回の記事では以下の内容を解説しています。
- 強風の時であってもワイパーは立てるべきか?
- 雪の時であってもワイパーを立てない方が良いのはどのような場合か?
ワイパーは強風の時でも立てるべき?
結論からお話しますと、風が強くなることが予想される場合は、例え雪が降るとしてもワイパーは立てない方が良いです。
ワイパーを立てない方が良い理由ですが、強風の時にワイパーを上げておくと以下のような事態を招く可能性があるからです。
強風の時にワイパーを立てて起こりうるトラブル
- 強風で立てたワイパーが曲がる・折れるなどワイパーの破損につながる
- 風に煽られたワイパーがフロントガラスに叩き付けられてガラスが破損する
風が強い日にワイパーを立てておくと、ワイパーだけでなくフロントガラスのキズやヒビなどの破損に繋がることもあります。
フロントガラスは頑丈に出来ていますが、飛び石などのキズがある部分に運悪くワイパーが叩き付けられてしまうと大きなヒビが入る可能性も考えられますよね。
強風の時にワイパーを立てることを控えるのは雪国の方にとっては基本的な車の知識のようですね。
もちろん冬だけではなく、夏でも風が強い時は控えることをオススメします。
立てたワイパーに強風で飛ばされた木の枝が絡みながら倒れてしまいフロントガラスが破損したというケースもあるようです。
夏や冬など、季節ごとにワイパーを立てる理由の違いは以下の記事でご紹介しています。
フロントガラスの修理(リペア)・交換の出費は痛い!
フロントガラスの破損には色々なケースが考えられます。
- 飛び石によるヒビ、キズ
- 立てていたワイパーが倒れてフロントガラスにキズ
- 積雪量が多くてガラスが重さに耐えられない
- 車内と外の気温差でガラスにヒビが入る などなど
ヒビが入ったフロントガラスを放置しておくとヒビがどんどん大きくなり、雨漏りの心配や安全面への影響が出ます。
さらには破損が一定程度以上になると車検も通らなくなってしまうのです。
小さいからといってキズやヒビを放置することは危険ですので、フロントガラスを修理(リペア)・交換する必要があるでしょう。
もしもフロントガラスのヒビやキズが大きく修理工場までの走行が危険な場合はレッカー移動や牽引が必要になります。
自動車保険に付帯しているロードサービスやJAFに移動をお願いすることになりますので、雪の多い地域の方は事前に備えておくことが大切ですね。
JAFについては以下の記事で詳しくご紹介しています。
フロントガラス修理・交換費用の一例
フロントガラスの修理をされた方が金額も公開してくれていました。
フロントガラスの修理・交換費用の一例
- フロントガラス修理 12,000円
- フロントガラス交換 150,000円(見積り)
どちらのメーカー・どちらの車種かは不明ですが、修理で1万円以上、フロントガラスを交換となると15万円と大変高額です。
出費がとてつもなく痛いので、フロントガラスとお財布のためにも、やはり強風の日にワイパーを立てるのは控えたいですね。
フロントガラスのキズやヒビを自分で補修できるキットもあります。
我が家でも飛び石キズの補修のためにかなり昔に使用しましたが、ちゃんとキズを消すことができました。
プロに頼むよりもお手頃ですので、ヒビやキズが広がって手遅れになる前に修理するのが安心ですね。
自動車保険でフロントガラスのリペアが安くなる
自動車保険の契約内容によってはフロントガラスのリペアの費用が無料になったり、安くなったりするものもあるようです。
飛び石によるキズは誰にでも起こり得ることですし、できるだけ早く修理したいですからフロントガラスのリペアが無料・格安になるのは非常に助かりますね。
現在加入している保険に車両の補償がない場合は保険内容の見直しをするのも良さそうです。
保険料や契約内容は保険会社によって大きく変わりますので、少しでも安くするなら毎年見直しをするのがオススメ!
実は個人情報の入力不要で見積りできる自動車保険もあるんですよ!
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雪でもワイパーを立てない方がいい時とは?
強風の時にワイパーを立てるとワイパーやフロントガラスが破損する可能性がありますので控えるのが安全です。
気になるのは「吹雪や暴風雪ほどの強風さえ吹いていなければ、雪が降る日は必ずワイパーを立てるべき?」ということです。
実は強風ではなくても、雪が降る時でもワイパーを立てない方が良いケースがあります。
上から雪が落ちてくる場所で駐車するとき
ボンネット・フロントガラスの上に軒先があったり電線が通っている場合もワイパーを立てるのは控えた方が良いです。
軒先・電線などから雪の塊が落下する可能性があり、ワイパーが立っていると落ちてくる雪の重みでワイパーが折れる・破損することがあり得るんです。
さらには雪の重みでワイパーが破損するだけでなく、フロントガラスが割れることもあるとか…。
駐車する場所を選べる時には車の周囲だけでなく、上方にも注意したいですね。
大雪が降ると分かっている場合
大雪が降ると分かっている場合もワイパーを立てるのは控える方が良さそうです。
積もった雪の重みでワイパーが曲がる・折れる・ねじれるなどの可能性があります。
立てたワイパーがごっそりと埋まるほど積もると、ワイパーがねじれるどころではなく、恐ろしいことに根こそぎもぎ取れてしまうこともあるそうです…。
他にも、立てたワイパーが埋まって位置がわからなくなると雪かきの時にワイパーを壊す危険性もありますので、大雪予報の時はワイパーを立てない方が安心ですね。
雪がたくさん降る地域ではワイパーを立てないだけでなく、車の小まめな雪かきも必要なようです。
フロントガラスにヒビが入るほどの雪でしたら、ルーフにもかなりの負担がかかってしまいそうですね。
車の屋根(ルーフ)の雪かきをするとき
車の屋根(ルーフ)の雪かきをする時もワイパーは立てない方が安心です。
積もった雪をフロントガラスの方に落とす時、雪の重みで立てたワイパーが破損するケースもあるようです。
雪の重さは1立方メートル当たりの新雪でおよそ150kgと言われています。
新雪でこの重さなのですから、降り積もって圧縮された雪ですともっと重くなります。
ルーフから落ちてくる雪は軒先から落ちてくる雪の塊ほどの大きさではないでしょうが、華奢なワイパーにとっては一たまりもないでしょう。
フロントガラス側に雪を落とさなければ良いとは思いますが、思いもよらず滑り落ちてしまうこともあるかもしれません。
最初からワイパーを立てないでおく方が安全ですね。
雪質が水分を含んでいるとき
水気を含んで重い雪が降る場合は、ワイパーが折れるのを防ぐため立てないほうが良いでしょう。
たとえば新潟県など日本海側の雪は水分が多く、重い性質です。
普段は乾いた雪が降る地域でも通常よりも水分の多い雪の場合はワイパーを立てるのは控えてください。
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まとめ ワイパーは立てない方がいい時もある!
ワイパーを立てるのには色々な理由がありますが、立てることが常に正解というわけではありません。
むしろワイパーを立てることによって、ワイパーだけでなくフロントガラスも破損する可能性があります。
ワイパーを立てない方が良いケース
- 強風のとき
- 上から雪が落ちてくる場所で駐車するとき
- 大雪が降ると分かっているとき
- 車の屋根(ルーフ)の雪かきをするとき
- 雪質が水分を含んでいるとき
強風時には立てておいたワイパーがフロントガラスに叩き付けられることによってガラスにヒビが入る・割れるケースも実際にあるそうです。
フロントガラスが破損してしまうと、最悪の場合はフロントガラスを交換することに…。
車種にもよるとは思いますが、10万円以上の非常に高額な出費となります。
状況に応じてワイパーを立てるか立てないかを決定するようにしてください。
もし雪の日にワイパーが凍結してフロントガラスに張り付いても、暖気運転をしてデフロスターを使用すれば剥がれてくれますよ。
デフロスターについては以下の記事をご覧ください。
冬や夏だけでなく、春でもワイパーを立てる方が良い場合があるのはご存じですか?
あなたの愛車のワイパーをカラスが狙っているかもしれません…。
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