「車を使おうと思ったのにエンジンがかからない!バッテリーが上がったかも!?」
出かける時に車のエンジンがかからなかったら、原因として真っ先に思い浮かぶのがバッテリー上がりですよね。
初めてバッテリーが上がった時には何をしたら良いのかわからず、放置してれば自然回復するかも…と思ってしまいがち。
結論から言ってしまうと、バッテリーが上がった場合は放置していても基本的に直ることはないため、適切な対処が必要です。
ですが極々稀に「上がったバッテリーを放置していたら自然回復した」という超ラッキーケースも存在します。
この記事では以下のことを解説しています。
- バッテリー上りを放置していても自然に回復する可能性のある条件
- 放置では自然に回復しなかったバッテリーの回復方法
- 車のバッテリー上がりの原因
バッテリー上がりは放置で自然に回復する?
結論から言ってしまうと、上がってしまったバッテリーはしばらく待っても自然回復することは基本的にはありません。
しかしながら、特定の条件を満たすと上がったバッテリーが自然と復活するケースも極々稀に存在します。
バッテリー上がりが自然回復するかもしれない条件
バッテリー上がりが自然回復するかもしれない奇跡の条件は次の通りです。
- セルモーターが回転している(エンジンをかけると空振りするような音がする)
- 比較的新しいバッテリー
- 車を頻繁に使っている
- 気温が温かい(冬場は日中まで待ってみる)
上記の条件に当てはまる場合は、車の全ての電源をオフにして、3~4時間ほど放置してみてください。
エンジンをかけると「空振りするような音」がするならセルモーターが回っていますので、完全にバッテリーが上がる一歩手前の可能性があります。
室内灯やメーター類などの電装品が正常に点く場合は一時的な過剰放電がバッテリー上りの原因かもしれません。
バッテリーは温めると多少電圧が回復する場合がありますので、上記の条件に当てはまると稀にエンジンがかかるようになることもあるようです。
運よくエンジンがかかったならば、しばらく走るのが良いでしょう。
30分~1時間ほどはエンジンを切らず、バッテリーの充電をしてあげてくださいね。
すぐにエンジンを切ってしまうとバッテリーの充電が十分ではなく、再びバッテリー上がりを起こしてしまう可能性があります。
バッテリーが完全に上がった合図は?
バッテリーが完全に上がってしまうとエンジンをかけても“カチッ”という音しか鳴らず、 最後には“カチッ”という音すらしなくなります。
何の音もしなくなったら自然回復は見込めないため、他の方法でバッテリーを回復させるほかありません。
バッテリーの寿命を縮めないためにも、早い対処が必要となります。
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バッテリー上がりが自然に回復しない時の復活方法
残念ながらバッテリー上がりが自然に復活しなかった場合は他の方法で回復させるしかありません。
次のいずれかの方法でエンジンを再始動させた後、30分~1時間程エンジンをかけたままバッテリーを充電する必要があります。
- 他の車にジャンピングスタート(ジャンプスタート)をお願いする
- ジャンプスターターを使用する
- 一部のMT車(マニュアル車)限定「押し掛け」
- ロードサービス(JAFなど)の利用
それぞれのバッテリーの復活方法を解説します。
ジャンプスタート(ジャンピングスタート)をお願いする
ジャンプスタート(ジャンピングスタート)とは他の車のバッテリーから一時的に電力を供給してもらい、故障車のエンジンをかける方法です。
ブースターケーブルと呼ばれる専用の道具が必要ですので、故障車か救援車がケーブルを持っていなければ出来ない対処法であるという難点があります。
ブースターケーブルのつなぎ方
ブースターケーブルで故障車と救援車を繋ぐのには正しい順番があります。
順番通りに行わないと救援車の故障にも繋がりかねませんので注意が必要です。
ロードサービスのJAFがブースターケーブルの繋ぎ方を動画にしてくれていますので、確認しながら行うのが安全です。
ジャンプスタートを依頼する時の注意点
ジャンプスタートをする時には、車両の種類に注意すべきポイントがあります。
- バッテリーの電圧が異なる車両ではジャンプスタートはできない
例えば普通乗用車(12vのバッテリーが多い)のジャンプスタートを、トラック(24vのバッテリーが多い)が行ってあげることはできません。 - ハイブリッド車は救援車になれない
HV車はバッテリーの他にも高電圧な駆動用バッテリーを搭載しています。
ジャンプスタートを行うと大量の電流が電源系統やエンジンに流れ、故障する恐れがあるため、救援車に用いることはできません。 - 電気自動車も救援車にはなれない
日産の公式サイトによれば、電気自動車も救援車にはなれないとのことです。
救援してくれる車に迷惑をかけないためにも、
ジャンプスタートをお願いしても問題ない車両か
事前に確認が必要ということですね
ジャンプスターターを使用する
ジャンプスターターとはエンジンをかける道具です。
この機械を持っていれば一人でもバッテリー上りに対処できますので、バッテリーの充電に不安がある場合はトランクに入れておくのが良さそうですね。
あまり車通りの多くない場所にアウトドアに行く時などは持って行くと非常に安心です。
ジャンプスターターには手ごろな価格の中国製もありますが、常に車に入れておく道具・非常事態に使用する道具はやはり日本製が安心だと思います。
日立のジャンプスターターはバッテリー上がりの対処だけでなく、バックアップ電源・直流機器のサブ電源・モバイルバッテリー・LEDライトとしても使えます。
災害時に欲しい機能が備わっていますので、防災グッズとしても良いですね。
マニュアル車限定で押しがけもあり
一部のマニュアル車(MT車)のみに取れるバッテリー上がりの復活方法ではありますが「押しがけ」と呼ばれる方法もあります。
押しがけについての詳細は以下の記事をご確認ください。
ロードサービス(JAFなど)の利用
エンジンを始動させる道具を持っていなかったり助けを求められる人が近くにいない場合は、以下のようなロードサービスに救援を依頼するのが一般的です。
- JAF
- 自動車保険に付帯のロードサービス
- 専門業者
JAFの場合は会員なら無料で依頼することができます。
バッテリー上がりの対処は自動車保険に付帯していることもありますので、保険内容を確認しておくと良いですよ。
JAFでしたらバッテリー上がりはもちろん、タイヤのパンクなど各種トラブルに対応してもらえます。
自動車保険とは異なり会員自身に保険がかかるため、自分の車のトラブルはもちろん、レンタカーの時、友人の車に同乗した際のトラブルも無料で対応してもらえますよ。(有料のケースもあります)
さらに詳しいJAFの情報は以下の記事で紹介しています。
親戚の車を利用した時にバッテリーが上がってしまい、
JAFに救援を依頼したことがありました(しかも2回も)
会員のため無料で対処してもらえ、非常にありがたかったですよ
「JAFに加入していない!自動車保険にロードサービスも付帯してないのにバッテリーが上がっちゃった!」
そんな時にはバッテリー上がり対応の専門業者【カーバッテリー110番】に電話しましょう!
【カーバッテリー110番】は24時間365日対応、最短5分で現場に駆けつけてトラブルを解消してくれます。
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車のバッテリー上がりの原因は何?
そもそも、車のバッテリーはなぜ上がるのでしょうか?
バッテリー上がりというのは、「バッテリーの電力容量が減って車が動かなくなった(エンジンがかからなくなった)状態」のことです。
自動車はエンジンが回転することで「オルタネーター」という発電機が働き、電力を蓄積していきます。
バッテリーの電力容量が不足している状態ではエンジンをかけるための電力の供給ができないので、エンジンが止まった状態ではオルタネーターは動かず、発電されることもありません。
バッテリーが上がってしまう(バッテリーの電力容量が不足してしまう)原因としては以下のことが考えられます。
- バッテリーの劣化
- バッテリーの充電不足
- 電気の使い過ぎ
- ライトのつけっぱなし など
バッテリー上がりの原因1:バッテリーの劣化
バッテリーの寿命は2~5年といわれています。
スマホを例に考えるとわかりやすいと思いますが、古くなったバッテリーは蓄電能力が衰えたり放電が早くなるため、バッテリーが上がる可能性も高くなります。
バッテリーは消耗品なので、使用年数にあわせて交換するのが安心です。
バッテリー上がりの原因2:バッテリーの充電不足
バッテリーは走行中に発電された電力を充電していますので、走行時間が短いと電力不足になります。
特に電圧を消費するのはエンジンをかける時ですが「一度エンジンをかければ30分間は充電が必要」といわれるほど、エンジンをかけるのにはパワーが必要なんです。
走行回数が多くても走行時間が短いとバッテリーが上がる危険性は高くなります。
近場へのちょい乗りが多い方は、一度エンジンをかけたらバッテリーのためには少し走ってあげることを心掛けたいですね。
アイドリングストップはバッテリーに負担をかける?
消費電力はエンジンをかける際が最も高いので、アイドリングストップから復帰する際にも大量の電圧を消費しています。
アイドリングストップ車には専用のバッテリーが積まれているとはいえ、頻繁にアイドリングストップと復帰を繰り返すことは当然ながらバッテリーには大きな負担に…。
私は渋滞の時や信号の間隔が短い時などストップ&ゴーを短い頻度で繰り返す時には、バッテリー上がりを防止するためにもアイドリングストップをオフにしてしまっています。
また、夏場はエアコンを使用して電気を消費しやすいため、アイドリングストップ自体をオフにしてしまうことも少なくありません。
前は燃費を少しでも良くするためアイドリングストップ至上主義でした。
最近ではバッテリーが消耗する方が結果的に高くつくのでは?
と考えています。
バッテリー上がりの原因3:電気の使い過ぎ
- エアコンをかける
- オーディオをかける
- 車内の電気を点ける
- ライトを点灯させる
いずれもバッテリーの電力を多かれ少なかれ使用していますが、走行中でもオルターネーターの供給量より電気の使用量が上回れば電力不足になります。
カーナビの使用や車内でのスマホ充電も当たり前になるなど電装品も増えているため、昔に比べると車の電気使用量は多くなりました。
他にも電気を使うアクセサリーなどを付ければ電力消費はさらに多くなりますので、ある程度はセーブすることも必要かもしれません。
バッテリー上がりの原因4:ライトのつけっぱなし
やってしまいがちなのがライトの点けっぱなし。
室内灯やハザードなどを点けたままにしておくとバッテリーの電気をどんどん消費してしまいます。
点けるライトによっては5時間ほどでバッテリーが空っぽになってしまうのだとか…。
「夜間にライトを消し忘れ、翌朝車を使おうとしたらエンジンがかからない!」
なんてことも結構あるようですので、ライトの消し忘れには十分注意したいですね。
うっかり室内灯を消し忘れたまま一晩放置してしまったことがありました。
幸いにも事なきを得ましたが、念のため30分ほど目的のないドライブをしてきました。
電気系統をつけっぱなしにした時は走行して充電するのがバッテリーのためかと思います。
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まとめ 車のバッテリー上がりは自然に回復する?
結論として、上がってしまったバッテリーを放置しても、自然回復することは基本的にはありません。
極々稀にバッテリー上りが自然に復活する超ラッキーケースがありますが、厳しい条件が存在します。
正直に言ってしまうと、バッテリーが上がったらさっさとロードサービスをお願いするなり、ジャンプスタートをしてもらうなりするのが、バッテリーのためには一番良いです。
どうしてもロードサービスを呼べない(呼びたくない)、救援車もジャンプスターターも無いという場合のみ、運を天に任せて自然回復を願うレベルの対処方法です。
バッテリーが上がったまま放置しているとバッテリーの寿命を縮めることになりますので、早めの対処をおすすめします。
任意保険にはロードサービスが付いていることが多いですが、見直しは忘れず行っていますか?
保険料は保険会社によって大きく変わりますので、少しでも安くするなら毎年見直しをするのがオススメ!
実は個人情報の入力不要で見積りできる自動車保険もあるんですよ!
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