危険な運転を抑制するために街を警戒してくれている覆面パトカーは本来であれば有難いものなのですけど、車やバイクを運転する立場からすると必ずしもそうとは言えません。
特に昨今では評判の悪い取り締まり方をしているなど、市民を点数稼ぎのための道具と思っている節も無きにしも非ずです。
取り締まられないよう安全運転に気を付けるのが一番ですが、覆面パトカーの特徴を知っていて損はないと思います。
覆面パトカーに多い車種は?
覆面パトカーとして導入される車両は自動車産業を支援する目的から国産車が多いです。
だいぶ昔に私の家族がベンツやBMWの覆面パトカーを見たことがあると聞きましたが、本当にレアケースですので、外車にはあまり神経質にならなくて良いかと思います。
乗車定員が5名のセダンタイプが覆面パトカーの条件となっており、以下の車両が導入されていることが多いようです。
- トヨタ クラウン
- トヨタ マークX
- 日産 スカイライン
- スバル インプレッサ
- スバル レガシィ
ただし、最近ではセダンタイプに限らず、アクアやフィット等のコンパクトカーやソリオ等のスモールバンタイプも見かけるようになりつつあるそうです…。
本当にどこに潜んでいるのか分からない…。
■トヨタ クラウン
■トヨタ マークX
マークXは2019年12月に販売を終了していますので、新規車両が配備されることは今後ないと思われます。
代わりに別の車種が新しく覆面パトカーに仲間入りするそうです。
■日産 スカイライン
■スバル インプレッサ
■スバル レガシィ
スポンサーリンク
覆面パトカーの見分け方は?
それでは本題である覆面パトカーの見分け方です。
いくつかありますが、どれか一つでは100%の精度ではありませんので複合して判断したいところです。
まずは色に注目
覆面パトカーは一般車両に紛れて警戒・調査をする関係から目立たない色が配備されることが多いです。
そのため、覆面パトカーはボディカラーが白・黒・シルバー・グレー系統が多く、時々ネイビーの車両も見かけるとの情報があります。
よく目立つ赤や黄色の車は覆面パトカーの可能性は低いようです。
グレードを表すエンブレムがない
覆面パトカーか否かを見分けるのに最も有名な話です。
例えば一般的なクラウンの場合は車名のエンブレムの他にグレードを表すエンブレムも付いていることは多くの方がご存知だと思います。
しかし覆面パトカーの場合には「RoyalSaloon」などのグレードのエンブレムが付いていません。
通常のクラウンであればトランクの左右に「CROWN」と「RoyalSaloon」のエンブレムがありますが、上記の画像では1つしかエンブレムがありません。
そのため後ろから確認した時にエンブレムに違和感を感じたら覆面パトカーを疑ってください。
ただし昨今グレードのエンブレムが付いている車両もあるようです。
覆面パトカーだとバレないように少しずつ変わっているんですね…。
アンテナが付いている
現在の車のアンテナの主流はシャークフィンアンテナとなっているのはご存知かと思います。
クラウンやインプレッサなどの一般向け車両でも基本的にはシャークフィンアンテナが採用されています。
リアガラスの上方にサメの背ビレのようなアンテナが付いていることが上の画像で確認できます。
覆面パトカーの場合、アンテナがシャークフィンアンテナではなくポールアンテナになっています。
無線を利用するためにポールアンテナを付けているとの話です。
しかし困ったことに技術の進歩によりポールアンテナではなくシャークフィンアンテナを付けられるようになりつつあり、さらにはアンテナすら無くても大丈夫な車両もあるらしく、アンテナの形状が違うからと安心できなくなりました。
ひょっとしたら覆面パトカーかもしれないけどシャークフィンアンテナの車両を見つけたら、アンテナからコードが伸びていないかを見て下さい。
無線のためのコードが付いている個体もあるそうです。
アンテナに関しては補助材料程度に参考にしてください。
前席に2人乗っている
一般的なパトカーの巡回であれば制服の警官が2人乗りしています。
覆面パトカーも例にもれず2人乗りであることが多いですが、最近では私服で乗車していることも多いらしく、制服を着ていないからと言って必ずしも安全ではないようです。
さらには助手席に乗車していないように見せかけるためにシートを大幅に倒していることもあるらしく、「ルームミラーでは1人乗りに見えたのに…」ということもあるのだとか…。
ちょっと酷くないですかね…。
ルームミラー(バックミラー)が2つ付いている
助手席の警官も後方を確認するためにルームミラー(バックミラー)が2つ付いているのが覆面パトカーでは一般的です。
ルームミラーは上下に2段になっているもの、左右に2個付いているもの、さらには助手席側のルームミラーが小型になっているものと種類があるようです。
画像ではルームミラーが縦に2段になっているのが確認できます。(この車両は「Royal Saloon」のエンブレムもあるしアンテナもありませんね…見かけても覆面パトカーだと判断できないかも…)
前後の車のルームミラー周辺に違和感を感じたら念のため警戒したほうが安全でしょう。
以前はサイドミラーも2つ付いていることがあったそうですが、残念ながら今では見かけることは無く、判断材料にはなりませんね。
リアガラスのスモークがやけに濃い
リアガラスにスモークを入れるのは多くの車で一般的になっていますが、覆面パトカーの場合はやたらと色が濃くなっています。
これは後方から車内を見えにくくするためだそうです。
前述のルームミラーが2つ付いているのもリアガラスが濃いと後ろからの確認が難しいですからね。
また、パトカー後方の車両に指示を出すために車内にある電光掲示板を隠す目的であるとも言われています。
覆面パトカーに多い車両でスモークが濃かったら警戒レベルを上げてください。
ナンバープレートの地域が走行区域内
警察には管轄区域があるのはご存知だと思います。
基本的には管轄外の区域までパトロールすることは少ないです。
そのため、前後を走る車で覆面パトカーの疑いがある時はナンバープレートの地域も確認してみてください。
走行区域がナンバーの地域と一致していなければ覆面パトカーの可能性は一気に低くなります。
スポンサーリンク
覆面パトカーを動きで見分ける?
高速道路での話になってしまいますが、覆面パトカーを動きで見分ける方法もあります。
走行車線を走っていることが多い(あくまで多いだけ)
覆面パトカーは走行車線を走っていることが多いです。
もちろん絶対ではありませんが制限速度を守るために走行車線の傾向があります。
追越車線を走っていて覆面パトカーに多い車両を追い越したらサイドミラー・ルームミラー・危なくない程度の目視確認で自分の車の後方や斜め後方に車線変更していないかを確認してください。
追い越した後に車線変更していたら要注意
覆面パトカーらしき車を追い越した後に車線変更したことが確認できたら警戒レベルを一気に上げて下さい。
制限速度オーバーをしていないか計測される可能性があります。
車線変更をしてくる時も自分の車に見えにくい位置を陣取ることがあるそうです。
また、速度を計測するのもランプ(赤色灯)を点灯させることが義務付けられているのですが、フロントのグリル部分などに埋め込まれたランプを点灯させるだけでも良いらしく、まったく知らないうちにスピードを計測されている可能性もあります。
計測時間はわずか3秒ほどらしいので、目を付けられたら逃げるのは難しいかもしれません。
それでも速度のオーバー分が少なければ反則金も少なくなりますので、追い越した車が怪しい動きをしてきたらエンジンブレーキとブレーキペダルを駆使して、少しでも制限速度に近づけるのが良いと思います。
制限速度を守っていても注意すべきこと
「高速道路で覆面パトカーらしき車を追い越したけど制限速度をオーバーしていないから大丈夫!」
…ではないこともあるんです。
高速道路では原則として走行車線を走ることが道路交通法第20条で定められていますので、車を追い越した後も追い越し車線を走り続けることは実は違反なんです。
走行車線を走っている車を追い越したあとは、速やかに走行車線に戻らなければなりません。
この「通行帯違反」の違反点数と反則金は以下の通りです。
- 違反点数:1点
- 反則金
- 普通車:6,000円
- 大型車:7,000円
- 二輪車:6,000円
追い越し車線でどれだけの距離を走っても捕まらないのかは警察官の裁量によりますが、大体2kmほどという意見が多くあります。
ただし虫の居所が悪いと2km以内でも通行帯違反となる可能性がありますので、追い越した後は早目に走行車線に戻りたいですね。
スポンサーリンク
覆面パトカーを見分ける方法 まとめ
覆面パトカーを見分ける方法をおさらいします。
- 覆面パトカーに多い車種(クラウン・マークX・スカイラインなど)
- 車体の色は派手ではない色が多い
- グレードを表すエンブレムが無い
- ポールアンテナが多い傾向にある
- 前席に2人乗っている
- ルームミラー(バックミラー)が2つ付いている
- リアガラスのスモークがやけに濃い
- ナンバープレートの地域が走行区域内
これに加えて高速道路では以下の点も注意してください。
- 覆面パトカーは走行車線を走る傾向がある
- 追い越した後に車線変更をしてきたら要注意
- 追い越し後は早目に走行車線に戻る
例外の情報も多く、確実に「これ!」という見分け方がお伝えできずに私も心苦しいのですが、今回の記事を参考に怪しい車を見かけたらご注意ください。
一番は道路交通法を遵守した安全運転をすることですので、お互い違反をしないよう心掛けましょう。
コメント