ドライブレコーダーは360度必要か?横が映らない前後だけタイプとの違いやおすすめモデル

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多くの車に搭載されるようになったドライブレコーダーですが、録画できる範囲や給電方法などに細かな違いがあります。

最近では360°撮影できるタイプも登場していますが、それ程の広範囲の撮影・録画が必要なのか、疑問に感じる方もいると思います。

ドライブレコーダーの撮影できる範囲は、どのような目的でドライブレコーダーを設置するのかに応じて選ぶのがおすすめです。

本記事では以下のことを解説します。

  • 360度ドライブレコーダーや前後のみドライブレコーダーの特徴
  • タイプ別ドライブレコーダーのおすすめの人
  • ドライブレコーダーの給電方法
  • ドライブレコーダーの録画方法
  • 駐車中の録画開始条件の違いについて
  • 360度ドライブレコーダーのおすすめ商品
目次

ドライブレコーダーの撮影範囲タイプとおすすめタイプ

ドライブレコーダーの歴史はフロントのみ録画→フロント&リア録画と変遷し、今では360度を録画できるものも販売されています。

撮影できる範囲は、ドライブレコーダーを導入する目的に応じて選ぶのが良いですよ。

前方(フロント)のみ撮影できるタイプ

フロントカメラタイプのドライブレコーダーは、一番最初に登場した前方のみを撮影・録画するタイプです。

正面衝突など車両前方の周辺状況を記録し、有事の際の客観的事実の確認を考えている方向けのドライブレコーダーです。

また、PCなどにレコーダーのデータを取り込んで車の走行記録や旅行の思い出を保存したいと考えている方はフロントドライブレコーダーのみでも良いかもしれませんね。

メリットデメリット
構造がシンプル
本体価格や取付費用が安い
自分で取りつけられるタイプもある
前方のみのため周辺の状況は把握できない
自分で取り付けた際のトラブル発生があり得る

メリットとしては構造がシンプルなため本体価格が安いほか、カー用品店などで取付してもらう工賃が安くなる傾向があります。

また、吸盤や粘着テープなどで自分で取り付けができる商品もあり、取り合えずドラレコを試してみたいという方にも良いかもしれません。

デメリットとしては前方のみを撮影・録画するため、後方から煽られた・追突されたなどの事故や、横からの出来事は記録ができません。

自分で取り付ける場合にはカメラが落下してしまう、設定が上手くいっておらず肝心なところで録画ができていないなどのトラブルの可能性が考えられます。

前後(フロント・リア)の撮影ができるタイプ

前方だけでなく後方も撮影・録画ができるタイプは、より広範囲の録画ができるため、様々な状況に対応できるのが魅力です。

フロント部分を撮影するカメラとリア部分を撮影するカメラの2台を車に設置するタイプが主流です。

メリットデメリット
広範囲の録画ができる
後方からの追突・煽り運転の証拠動画として期待できる
前方のみタイプと比べて本体価格・取付工賃が高くなる
配線が複雑なため、自分で取り付ける難易度が上がる

メリットとしてはフロントドライブレコーダーに比べて広範囲の録画ができること。

そのため後方から衝突された場合や、煽り運転をされた場合の証拠としても期待ができます。

デメリットとしてはドライブレコーダー本体の価格が高くなるほか、カー用品ショップなどで取付してもらう場合の工賃も高くこと。

また、前後のカメラを連動させるために配線が複雑になり、知識のない人では自分で取り付けが難しい点などがあります。

360度撮影できるタイプ

360度撮影できるタイプは前後の撮影に加えて、他のタイプでは撮影できない横の映像も撮影できるのが特徴です。

メリットデメリット
横の状況も撮影・録画できる
車内も撮影できるため車上荒らしの撮影もできる
当て逃げ・ドアパンチなどの証拠としても期待できる
本体価格が高価になりがち
他のタイプと比べると画質が低い
360度録画するためメモリーカードの容量によっては録画時間が足りないことも

他のタイプとは異なり横の映像も録画できるため、急な飛び出しや危険なすり抜けなどの有事の出来事に対し、客観的事実を示す証拠としての利用を期待している方に向いているでしょう。

駐車中も録画をする「駐車監視モード」も搭載しているモデルであれば、自分が車を離れている際の当て逃げ、ドアパンチなどの証拠確保にも役立つ可能性があります。

車内も録画できるため、車上荒らしや車両盗難未遂などのトラブルも記録に残すことができるでしょう。

デメリットとしては、ドライブレコーダー自体の商品価格が高額になりがちです。

また、360°タイプは他のドライブレコーダーと比べるとカメラの性能が低く、画質があまり良くない傾向にあります。

加えて360度録画するためメモリーカードの容量によっては短時間の録画しかできず、大容量のメモリーカードを用意するのに追加の料金も必要です。

配線の問題もあるため確実な取付のためにはプロに依頼するのが安心ですので、その点でもコストがかかります。

各ドライブレコーダーがおすすめな人をタイプ別に解説!

ドライブレコーダーを選ぶのには、まずは導入したい目的を洗い出すことが大切です。

これまで紹介してきたドライブレコーダーのタイプ別に、おすすめな人をご紹介します。

購入したいタイプのドライブレコーダーが決まったら、どのような性能が欲しいかを検討していきます。

ドライブレコーダーを選ぶポイントは?

ドライブレコーダーは機種によって性能が大きく異なります。

そこでドライブレコーダーを選ぶ時にチェックすべきポイントをご紹介します。

  • 駐車監視機能が付いているか?
  • 録画方法はどんな方法か?
  • 電源(給電方法)はどのように確保するか?
  • ドライブレコーダーに液晶モニターは付いているか?

駐車監視機能が付いているか?

駐車監視機能(駐車監視モード)とは、エンジンがかかっていない状態でもドライブレコーダーが録画を開始する機能です。

録画を開始するトリガーとなる行為はレコーダーによって異なり、次の2種類の機能が一般的です。

  • 動体検知機能
  • 衝撃検知機能

動体検知機能とは?

動体検知機能とはクルマの付近で人やモノが動いた時に作動する機能です。

周辺に動くモノがあると録画をスタートしますので車上荒らしやイタズラ・車内の覗き込みなどの不審な行為の証拠確保に効果的です。

反面、人通りや交通量の多い場所ですと頻繁にレコーダーが作動するというデメリットがあります。

ドライブレコーダーの電池の消耗が激しくなりますので、駐車場所が静かな車に向いていますね。

衝撃検知機能とは?

衝撃検知機能とはクルマに衝撃が加えられた時に作動する機能です。

衝撃を検知するGセンサーを内蔵しており、Gセンサーが衝撃を検知すると録画をスタートします。

当て逃げやガラスの破壊、タイヤ・ホイールの盗難目的のジャッキアップによる傾斜や、駐車場のドアパンチなどにも反応します。

一方でセンサーの感度に引っかからない衝撃には反応しないため、軽いドアパンチなどは録画できない可能性があります。

紙免克子

ドライブレコーダーの映像の証拠能力については
以下の記事でご紹介しています

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ドライブレコーダーの映像はドアパンチの証拠になる?駐車中のキズへの対応方法は? 駐車場などで隣のクルマにドアをぶつける「ドアパンチ」、10円玉やクギなどで車体にキズを付ける「10円パンチ」、車をぶつけておきながらその場から逃走する「当て逃げ...

録画方法はどんな方法か?

ドライブレコーダーの録画方法には2種類あります。

  • 常時録画タイプ
  • センサー反応タイプ
  • 常時録画+センサー反応タイプ

常時録画タイプとは

常時録画タイプは走行中・駐車中にずっと録画を行う方式のドライブレコーダーです。

監視カメラとしても利用できるので安心感はありますが、電池の消耗が激しい、メモリーカードの容量を圧迫するなどの弱点もあります。

ドライブレコーダーの映像は古い映像にどんどん上書き録画をするのが一般的ですので、常時録画タイプですと「犯行の瞬間を捕らえたはずの肝心の部分が上書きされてしまった…」というケースもあるかもしれません。

使用するメモリーカードの容量はできるだけ大きいものが良いですね。

個人的な意見としては、ランドクルーザー(プラド含む)やレクサス、ハイエースなどの盗難されやすいクルマは常時録画タイプを搭載するのが良いのではないかと思います。

車の窃盗団の検挙につながる情報を入手できるかもしれません。

センサー反応タイプとは

センサー反応タイプは先にご紹介した「動体検知機能」「衝撃検知機能」などが搭載され、トリガーとなる行為を検知したら録画をスタートするタイプです。

メリットは電池の消費を抑えられることや、メモリーカードの容量を節約できる点です。

一方でセンサーの作動で録画を開始しますので、肝心な部分を撮り逃してしまう可能性もあるかもしれません。

常時録画+センサー反応タイプ

常時録画+センサー反応タイプは基本は常時録画を行い、衝撃や異常を検知した部分を「イベント」として上書きできないファイル扱いするタイプです。

このタイプは何かが起こった場合でも重要な部分は保存されるため、他のタイプと比べて安心感があります。

最近多くのドライブレコーダーに搭載されてきている録画タイプです。

電源(給電方法)はどのように確保するか?

ドライブレコーダーを動かすには電気が必要になりますので、電源の確保は重要です。

現在は3種類の給電方法が一般的となっています。

  • シガーソケットに接続する
  • 専用の外部バッテリーと接続する
  • 車のバッテリーと接続する

シガーソケット接続タイプ

シガーソケットに接続するタイプは取り付けが非常に簡単なのが最大のメリット。

クルマに詳しくない方でも手軽にドライブレコーダーを設置することができるのがポイントです。

デメリットはシガーソケットが使えなくなってしまうことや、駐車中の録画は結局他の方法で電源を確保する必要があることです。

外部バッテリー接続タイプ

外部バッテリーと接続するタイプは専用のバッテリーやモバイルバッテリーと接続して電源を確保します。

シガーソケットタイプとは異なり駐車監視機能を作動させられるのがポイントです。

デメリットは外部バッテリーを充電する必要があるため、少し手間がかかること。

契約駐車場などを借りており、家から駐車場までが遠いと充電のために持ち帰るのを忘れた時が面倒かもしれません。

車のバッテリーと接続タイプ

車のバッテリーと接続するタイプは電池切れの心配がありません。

長時間の常時録画や駐車監視機能の使用を考えている方にとって一番相性の良い給電方法です。

デメリットは車を動かさない期間が長い・一日の使用時間が短い場合や、カーセキュリティなどバッテリー給電の設備を他にも使用している場合はバッテリー残量が心配になること。

古くなっている・弱っているバッテリーだとバッテリー上がりの可能性もあるかもしれません。

以下の記事ではバッテリーが上がった時の対処法や、放置していてもバッテリー上がりが回復する奇跡の条件を紹介しています。

録画した映像を確認する液晶モニターは付いているか?

ドライブレコーダーで録画した映像を確認する液晶モニターが付いているかもチェックポイントです。

本体に液晶モニターが付いているタイプや、液晶モニターは別の場所に設置するタイプ、映像の確認にスマホやパソコンが必要なタイプなどが販売されています。

液晶モニター一体型

ドライブレコーダーのカメラと液晶モニターが一体になっているタイプで、現在の主流。

設置場所が一か所で済むため、車内に物を増やしたくない方におすすめ。

液晶モニター分離型

ドライブレコーダーのカメラと液晶モニターが分離しているタイプ。

カメラはフロントガラス上部、モニターは操作しやすい場所に設置するなど自由度が高いため、一体型よりもモニターの映像が確認しやすいのがポイント。

スマホやパソコンで確認するタイプ(液晶モニター非搭載)

ドライブレコーダーとスマホやPCなどを専用のアプリなどで接続し、映像を確認するタイプ。

タブレット端末と接続すれば大画面で映像を確認できるのが特徴。

おすすめの360度ドライブレコーダー

先にご紹介したポイントを踏まえた上で、360度ドライブレコーダーのおすすめのモデルを紹介します。

カーメイト DC4000R ダクション 360D

カーメイトのダクションシリーズ「DC4000R」はフロントカメラ・360度カメラ・リヤカメラの3つのカメラを搭載したハイスペックなドライブレコーダーです。

360度カメラだけだと正面の映像が見えにくいという弱点を解消し、ナンバープレートなどの視認性がアップしました。

フロントカメラは200万画素でLED信号機対応、360度カメラは360万画素、リヤカメラは200万画素となっています。

給電方法はシガーソケットからとなっていますが、別売りオプション配線の「DC203」を使用することでバッテリーからの常時給電も可能。

バッテリーと接続すれば駐車監視機能も使用でき、バッテリー上がりを防ぐ電圧監視機能も付いています。

駐車監視モードは3種類用意されており、衝撃を検知した前後の映像を記録するモードもあるため、当て逃げ・ドアパンチの証拠確保にも期待できます。

安心の日本メーカー製です。

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コムテック ZDR037

口コミなどで高い評価を得ているのがコムテックの「ZDR037」。

360度録画できるフロントカメラと、リア専用のカメラのダブルカメラを採用した商品です。

画素数はフロントカメラが800万画素、リヤカメラが200万画素と非常に高画質なっており、ナンバープレートの文字・LED信号機もちゃんと映ります。(撮影時の状況によっては不鮮明となることもあります)

給電方法はシガーソケットからとなっていますが、別売りオプションの「HDROP-14」を使用することでバッテリーからの常時給電も可能。

バッテリーと接続すれば駐車監視機能も使用でき、車両バッテリー電圧が設定した電圧を下回ると自動で動作を停止させる機能もあります。

駐車監視モードはエンジンを切ってから最大24時間記録し、衝撃を検知した前後の映像を記録するモードもあるため、当て逃げ・ドアパンチの証拠確保にも期待できます。

安心の日本製です。

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AKEEYO スマートルームミラー AKY-V360S

スマートルームミラーとは、リアカメラで撮影している映像を映し出すミラーを指します。

通常のルームミラーとは異なり、ヘッドレストや後部座席が映り込まず、雨の日でも視界が良好なことから取り付ける方が増えてきています。

AKEEYOの「AKY-V36S」はスマートルームミラーとフロントカメラ、リアカメラが一組になったドライブレコーダーセットです。。

フロントカメラは360万画素で360度対応、リアカメラは200万画素となっており、フロントカメラでLED信号機も撮影可能。

大きな特徴はバックギアと連動してリアカメラの映像がミラー画面に表示されますので、バックモニター代わりにも使えることです。(配線が少し複雑になります)

通常の給電方法はシガーソケットからですが、別売りの「AKY-V360S専用常時電源ケーブル」を使用することでバッテリー接続ができ、駐車監視モードも利用できます。

注意点として、駐車監視機能は常時録画ではないため、衝撃を検知してから約30秒間の録画がスタートします。

当て逃げ・ドアパンチの証拠確保用レコーダーとしては物足りなく感じる方もいるかもしれません。

楽天市場の正規店(TemxionMarket)では購入・到着後のレビューでプレゼントキャンペーンを実施していることもあります。

ミラーの保護シートや常時電源ケーブルなど、時期によってプレゼント内容は変わるようですので、購入検討中でしたら楽天市場の公式サイトもチェックしてみてくださいね!

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ドライブレコーダーの比較表

スクロールできます

DC4000R

ZDR037

AKY-V360ST
メーカーカーメイトコムテックAKKEYO
カメラ画素数フロント:200万
360度:360万
リア  :200万
フロント:800万
リア  :200万
フロント:360万
リア  :200万
液晶モニター一体型一体型一体型
(スマートミラー)
給電方法シガーソケット
バッテリー接続(別売りOP)
シガーソケット
バッテリー接続(別売りOP)
シガーソケット
バッテリー接続(別売りOP)
検知方法衝撃検知衝撃検知衝撃検知
駐車監視機能バッテリー給電で使用可
※要別売りオプション
バッテリー給電で使用可
※要別売りオプション
バッテリー給電で使用可
※要別売りオプション
LED信号機対応
記録モード常時録画、衝撃録画、手動録画常時録画、衝撃録画、手動録画常時録画、衝撃録画
記録媒体
対応容量
microSD
32GB~128GB
microSD
32GB~128GB
microSD
8GB~128GB
電源電圧DC12V/24VDC12V/24VDC12V/24V
本体サイズ
フロント(g/mm)
H 92×W 122×D 47
206g
H 91.9×W 74×D 59.3
125g
H 68×W 288×D 22
435g
本体サイズ
リア(g/mm)
H 59×W 59×D 38
62g
H 48.7×W 38×D 27.3
35g
H 48.7×W 38×D 27.3
35g
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各製品の比較

まとめ 360度撮影できるドライブレコーダー

360度撮影できるドライブレコーダーは、前方だけ撮影のタイプや前後のみ撮影のタイプと比べ、横の映像も記録できるのが最大の特徴です。

このため車体側面からの衝突事故や飛び出しなどの映像を撮影しやすく、有事の際の証拠映像として活用が期待できます。

また、衝撃検知機能による当て逃げやドアパンチなどの被害に遭った際、犯人の外見や車両を撮影も可能な場合もあります。

自分が車から離れている時間も録画を希望しているのであれば「駐車監視機能」が搭載されている機種を選ぶのが必須です。

ドライブレコーダーはシガーソケットや外部バッテリーから給電が行えるものもありますが、駐車監視機能はバッテリーからの給電が必要となります。

駐車監視モードのなかにも衝撃を受けてから録画をスタートするタイプと、衝撃を受ける前後の映像を記録しておくタイプとありますので、より確実性を重視するならば前後の映像を記録できるタイプを選ぶのが良いでしょう。

ドライブレコーダーは何を目的として導入するのかによって選ぶモデルが変わりますので、自分にピッタリなレコーダーを探してみてくださいね。

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