駐車場などで隣のクルマにドアをぶつける「ドアパンチ」、10円玉やクギなどで車体にキズを付ける「10円パンチ」、車をぶつけておきながらその場から逃走する「当て逃げ」。
過失にせよ故意にせよ、愛車を傷つけられた方からすれば謝罪と修理費は要求したい!
ですが多くの場合で加害者はその場から立ち去り、犯人は分からずじまいとなる事は少なくありません。
そんな時にドライブレコーダーに映像が残っていたら、証拠として犯人が捕まえられるのではないかと考えますよね。
ここで気になるのが「ドライブレコーダーの映像に証拠としての効力があるのか?」ということです。
少し前は「ドラレコの映像に証拠能力はなし」と言われていましたが、今でも変わっていないのでしょうか?
本記事では「ドライブレコーダーの映像は証拠として使えるのか?」という点と、知らぬ間に付けられたキズやドアパンチを見つけた時の対処方法を解説します。
駐車中のドアパンチ・キズ・当て逃げなど関しては特に初動が大切になりますので、参考にしてください。
ドライブレコーダーの映像は証拠になる?ならない?
買い物から帰ってきたら車に新しいキズが付いてる…
ドライブレコーダーの映像に犯人が映ってた!
ショッピングセンターなどでお買い物から帰ってきた時に車に記憶にないキズや凹みが付いていたら、駐車場に止めている間に付けられた可能性を疑いますよね。
今は多くの自動車にドライブレコーダーが搭載されていますので、まずはドラレコの映像を確認する方が多いと思います。
運よく(?)ドライブレコーダーに犯人が撮影されていた時に気になるのが「ドライブレコーダーの映像は証拠にできるのか?」という点です。
結論を申しますと、ドライブレコーダーの映像は事故や事件・煽り運転などの重要な証拠になりますので、車のキズ・当て逃げの証拠としての能力も十分あると考えられます。
上記の記事ではドライブレコーダーの映像が裁判の証拠として扱われたり、煽り運転の証拠となってドライバーが摘発されています。
ですのでドライブレコーダーの映像は車の当て逃げや、イタズラでキズを付けられた時などの証拠にもなり得るでしょう。
ドライブレコーダーの映像を証拠にする時の注意点
ただし、ドライブレコーダーの映像を証拠とするためには大切なポイントがあります。
- 車のナンバープレートが鮮明に映っている
- ドライバーの顔や服装が鮮明に映っている
- 信号の色がしっかり確認できる
- 犯行の瞬間や前後の映像が残っている
- 日時が確認できる
事故や当て逃げなどのケースにより必要となる情報は異なりますが、いずれの場合でも映像が鮮明であることが重要です。
例えばナンバープレートの情報が不鮮明だと車が特定できず、車の所有者がわからないという状態になってしまいます。
また、事故や当て逃げ・車にキズを付けた瞬間や前後の映像がしっかり記録されていることも大切です。
車に搭載されているドライブレコーダーが古い場合は綺麗な映像が録画でき、メモリーの容量も大きい新しいタイプに交換するのも良いかもしれませんね。
ドライブレコーダーの買い替えを検討するなら360度タイプを
残念ながらドライブレコーダーに証拠となる映像が残っていない場合は、(起こって欲しくないですが)次回に備えてドライブレコーダーの買い替えを検討するのも良いかもしれません。
駐車中の当て逃げやドアパンチの証拠確保にも有効と考えられるのは、360度撮影・録画対応のドライブレコーダー。
ドライブレコーダーの選び方やおすすめ機種は以下の記事で解説しています。
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身に覚えのない車のキズ・凹みを見つけた時は?
もしも身に覚えのないキズや凹みを車に見つけたら焦ってしまいますよね。
私もバレーパーキングサービスで車にキズを付けられた時に怒りやら悲しみやらでパニックになっていたことがありました…。
ですが他の人・車から付けられたキズや凹みを見つけたら、やるべき事はたくさんあります。
特に初動が大切ですので、ぜひ一度深呼吸をして落ち着いて、以下の手順で対処してください。
車に見知らぬキズを見つけたらやるべきこと
- 車を写真に撮り、キズや凹みの証拠を確保
- 警察に連絡
- (ドライブレコーダーの確認)
- 警察に被害届を提出
- 加入している保険会社に連絡
それぞれの項目の注意点などを解説しますね。
キズや凹みの写真を撮影する
まずは車につけられたキズや凹みの写真を撮影してください。
フィルム式のカメラじゃなくてもデジカメやスマホで大丈夫!
キズや凹みのアップだけじゃなく、車の前面・側面の写真など、全体的に撮っておくと良いでしょう。
駐車していた時の状況が分かるよう、周囲・周辺の写真も撮っておくとなお安心ですね。
犯人の車は既に立ち去っている可能性も考えられますが、念のため自分の車の両隣の車のナンバープレートも入り込むような写真を撮っておくと良いでしょう。
動かぬ証拠となりますので忘れずに撮影してください。
警察に通報する
写真撮影と前後しても良いですが、警察に必ず通報してください。
イタズラであれ不注意であれ、人の車を傷つけたのですから器物損壊になります。
警察に現場の状況を確認してもらう必要がありますし、犯人を捜すために駐車場を管理している会社に監視カメラの映像を確認してもらうのも警察がいればスムーズです。
車にドライブレコーダーが搭載されている場合は、先に自分で確認して良いか、警察が到着してから確認した方が良いかも聞いてください。(確認できる環境にある場合)
大丈夫だとは思いますが映像の改ざんを疑われたくはありませんからね。
ドライブレコーダーの映像の確認
ドラレコを確認できる環境にあり、警察からも先に確認して良いと了承を得られた場合は映像をチェックです。
駐車監視モードなどの映像に衝突してきた車やキズを付けた人物が映っていたら、犯人捜しは一気に進展してくれるはずです。
警察に被害届を提出する
警察が到着したら、後は警察の指示に従って行動してください。
大切なのは被害届けを提出することです。
証拠が少ない場合は警察は犯人を捜査してくれないかもしれませんが、10円玉キズなど故意に付けられたキズは類似の被害届けが多いと捜査が入ることもあるそうです。
犯人が捕まった時に被害を受けていた事の証明が簡単になりますので、望みは薄くとも被害届は出し得です。
また、車を修理する時に事故証明(交通事故証明書)が必要なケースがあります。
事故証明は事故があったことを警察に連絡していないと発行してもらえませんのでご注意ください。
任意保険で車両保険に加入しており、保険を使って修理する場合は事故証明が必要になりますので、警察への通報は絶対に忘れないでくださいね。
- 被害届→被害を受けたことを警察に届け出る書類。事件の捜査をしてもらえるかもしれない。
- 事故証明→交通事故証明書。自動車保険を使用する際に必要になる。
保険会社に連絡し、車を修理する
警察の事情聴取や被害届の提出が済んだら、加入している任意保険の会社に連絡してください。
犯人を特定できれば修理代は請求できるでしょうが、犯人が不明ですと自費での修理となります。
ですが車両保険に加入している場合は補償が下りるかもしれません。
保険を使う際には交通事故証明書が必要になりますので、繰り返しになりますがキズ・凹みを見つけたら警察に通報を忘れずに!
保険を使って修理するかはキズ・凹みの大きさや程度による
車を修理すると決めた場合、保険を使って修理すべきか?はケースによります。
車両保険を使ってキズ・凹みを修理すると保険の等級がダウンし、保険料の割引率が下がります。
翌年から保険料が大幅アップとなるため、細かいキズを保険を使って修理すると損する可能性もあるんです。
修理費より保険料アップ分の方が高いと保険を使って修理するのは…。
保険を使って修理するのが良いか?自費で修理するのが良いか?は保険会社に相談すれば詳しく教えてもらえますので、連絡するのが確実ですね。
なおイタズラのキズなどは自作自演行為を疑われることがあるそうです…。
愛車をキズつけられて保険会社に心も傷つけられる事態を避けるためにも、被害届・交通事故証明書は大事ですよ!
ところで加入している自動車保険の保険適用条件はきちんと確認していますか?
事故や事件に遭遇した際に保険の適用外だった…なんてことも実際にあるらしいですし、同じ条件・補償内容でも保険会社によって保険料は大きく変わるんです。
保険料は少しでも安くするなら、毎年見直しをするのが良いですよ!
インズウェブは最大20社に無料で一括見積もりを依頼することができ、実際に利用したところ営業電話もかかってこなかったのでオススメです!
最近では個人情報の入力不要で見積りできる自動車保険もあります!
以下の記事では私が実際に個人情報の入力なしでネット上で見積もりした自動車保険会社を紹介しています。
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まとめ ドライブレコーダーの映像は証拠能力がある場合も!
ドライブレコーダーの映像が駐車場のドアパンチによる凹みやイタズラで付けられたキズの証拠になるのかを解説しました。
当て逃げ・ドアパンチ・10円玉キズなど、クルマには様々なトラブルが起こり得ます。
映像は動かぬ証拠となり得ますが、相手の車のナンバープレートや、キズを付けた人物の顔や服装などがしっかり確認できることが大切です。
駐車中に付けられたと思われるキズ・凹みなどを発見した時は、一度深呼吸して落ち着いてください。
その後はスマホでキズや周囲の状況の写真撮影、警察に通報、ドライブレコーダーの映像の確認、事情聴取対応と被害届の提出、保険会社への連絡をお忘れなく!
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